呪泉郷
□嘘が裏目に(エース)
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頼む。
これで引いてくれ。
祈る思いでチラリと見上げると、何故かニヤリと意地の悪そうに笑うマルコの姿があった。
「クク、」
「マルコ?」
「お前、男もいけんだな」
「へ?」
「シャンクスってあの赤髪だろい?お前と同じ男じゃねェか」
「あっ!」
「男は駄目なんじゃなかったのかい?」
し、しまったあぁっ!!
男の名前出したらそうくるに決まってんじゃねェか!
好きな奴がいるっていう理由で婚約破棄してもらおうっつー嘘が裏目に出ちまった!
考えろ、考えろ俺っ!
ダラダラと顔面から嫌な汗を垂らし始める俺の様子を、マルコが口端を上げながら伺ってる。
「シャ、シャンクスは別だ!俺は女が好きだけど、シャンクスだけは特別っていうか、なんていうか…その…」
ああ、あまりに無理矢理すぎて語尾が小さくなっていく…。
多分俺は今、鬼のように顔が赤いに違いない。
見られたくなくて俯いていると、クスッと笑った声がした。
恐る恐る見上げると、そこには初めて見るマルコの優しく微笑んだ顔が。
ポカンとバカみたいに口を開いたまま見つめている俺の頬を、マルコの手の平が触れてきた。
「…じゃあ、好きになってもらえば同じ男の俺でも大丈夫って事だな」
「え、」
「必ず俺を好きにさせてみせる。期待して待ってろよい」
「な…ッ//」
耳元で囁かれた言葉に、ドキリと胸が音を鳴らした。
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マルコ…いつの間にこんなにエースにハマったんだ(笑。
ツッコミどころ満載ですが、どうか暖かい目で見守ってやって下さい(-∀-;)
女になったとか文中に書いてなければエースは男の姿です。基本は男で
※もともと嘘を着いた相手はサボでしたが、シャンクスに変更致しました