龍虎相搏

□始マリノ終ワリ
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八岐大蛇さんが現世にいたくらい、昔のことです。



山奥の村に、私はいました。
親が居ないみなしご(孤児)で、村の長の家で召使をしていました。
中国語で召使というのは、丁といいます。
この時の私の名は『丁』でした。






「おい、そこを掃除しろ」




「…はい」




「全くなんでこんな所にお前のようなみなしごがいるのだろうな」




「……」




「まぁー…きっと次の生贄はお前だろうが」




私がみなしごといことで、よくバカにもされました。
村の長でも、子供にこのような暴言を吐く馬鹿ですからね。








馬鹿な村長の言葉を無視し私は、仕事をしました。
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