龍虎相搏
□疑問ト初メマシテ
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「ねぇ、鬼灯様
どうして地獄はこんなに暑いんですか?
天国とは全く違って、俺暑くて暑くて…」
閻魔大王の第一補佐官で鬼神の鬼灯に疑問を言うのは、
あの昔話で有名な桃太郎のお供、犬のシロだった。
先程まで、先輩とお局様の結婚話を聞いて驚いていたが
ふと、疑問に思い言ったのだ。
「地獄は、八大地獄と八寒地獄の二つに分かれています。
八大地獄は、私たちが今いるこの場所ですね
八大地獄は炎で亡者に制裁を行っています。
反対に、八寒地獄は氷漬けなど寒さの地獄なんです」
「へぇー鬼灯様って、やっぱりすごい人なんですね!!」
「いや、鬼ですけどね」
見渡せば、ゴウゴウと炎が出ている。
あれ?とまたシロは疑問に思った。
「だったら、この炎ってどうやって出てくるんですか?」
「それは…どうなっているのでしょうか
地獄が出来た始めの頃は、私はまだ幼かったもので」
「鬼灯様のちっちゃい頃…どうなんだったんだろう…」
「疑問が出てくると、気になってしまいますね…
よし、大王に聞いてみましょう」
「わーい!」
鬼灯とシロは、閻魔大王に会う為
閻魔庁へ向かった。