龍虎相搏

□御免ネト宜シク
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桃源郷で、白澤さんが地獄から連れてきた女性お龍。
萌黄色の髪色で、少し天パで長い髪をして、黒い着物に私の赤いところが浅葱色。



髪色が、一緒なのです。
劉さんと。

髪の長さは違いますが、どことなく似ているのです。

雰囲気は、サクヤ姫のような感じですが中身は劉さんのような。



劉さんの面影ばかりで…








お龍さんが話してくださった、
大人の男が嫌いな理由にもっと惹きつけられました。





『そこで生け贄に出すのは、まだ未来のある子供で
自分たちの子供を差し出すのが嫌とかで、みなしごや他の村からきた子を生贄に選んでて
その中には、私の大切な子もいた。』





あの頃の、私みたいだったのです。
みなしごの私が生贄になった。



自惚れでもいいんです。
お龍さんの大切な子に、なりたいと願ってしまったんです。



そして私は声をかけたのです。






「あの、私ともお話していただけますか?」




『え、うん…でも、名前知らない。


君は誰?』





「私は、鬼灯といいます」







『"亡者が持つ赤い提灯"か、いい名前だね』




「有難うございます。
貴方の名前は、誰が考えたのですか?
貴方には応竜という名称があるので、名前があり驚きました」









『全く驚いているようには見えないけど‥。

白澤が考えたよ、この姿は』






…白豚が考えたのか
私でないのが…少し悲しいと思ってしまいました。




あ…今、






「"この姿"とは、どういう意味なの?」




シロさんの疑問と被ってしまった。
私も気になりました。






『それはね、シロちゃん
私はあまり男とか女の概念がないの。
オカマとかそういう意味じゃないからね。

ただ、性別というものがないんだ。
だから今の女の子の格好じゃなくて、男の子の姿にもなれるってこと。


そのときの姿の名前もあるよ。
さっき話した私の大切な子が付けてくれた名前。

幸せを教えてくれた私の好きな人。』






「へぇー!
じゃあ、その男の子の名前はなんていうの?」




































『"劉"だよ』
















本当に神様っているんですね。
もう一度会うことが出来るなんて…
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