龍虎相搏

□確執ノ誕生
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「桃タロー君、これを持って行ってくれる?
僕はこの娘と遊んでくるねー」





「え、!?白澤様…これ…何処に持っていけば…はぁー」





あ、どうも。
桃から生まれた桃太郎です。


少し前までは、イタイ奴でしたが今は違います。
こうして、天国の桃源郷で管理をしながら漢方の勉強をしています。





そして、その漢方の師の白澤様から頼まれたんだけど
決算報告書は一体どうすればいいんだ…













『こんにちは…って、桃太郎一人?』




「あ、お龍さん!!」





『うん、白澤はどうしたの?』





「白澤様は…またどこか女性の所へ…あはは」




『アイツのことだからね…予感が当たったわ』







俺の目の前にいるこの女性は、お龍さん。
応竜という四霊の仲間で男の格好の劉さんも凄く恰好良くて凄く美人な方だ。




俺にも、優しいし、ホントに白澤様にはもったいない。




この間の騒動で、鬼灯さんのプロポーズとかいろいろあったけど
そんなことを忘れているようなお龍さん






「実は、これを持っていくように頼まれたんですが…
何処に持っていけばいいんですかね?」





『それなら、閻魔庁で確認してもらえばいいんだよ』





「そうなんだー…有難うございます!
あっ…でも、俺閻魔庁への行き方がわからないな…」




『だったら、一緒に行く?』





「いいんですか!?
でも、お龍さん…地獄行くの嫌いなのでは?」




『うーん…亡者は嫌いだけど獄卒のみんなは好きだよ
知り合いもいるし


あ…行く前に姿変えてもいい?』




「はい、待ってますね」





『うん、謝々ありがとう』






お龍さんは、お店の中の部屋へ。
劉さんの姿に変わるんだろうなー



さっきの"有難う"って言い方、白澤様と一緒だったな




何だかんだで、二人は仲良しだし…これからどうなんだろ…
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