梟盧一擲

□はじめまして
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ひらひらと桜が舞い散る。
今日からまた此処で暮らすのだ。



そう、梟谷で。


























「えー。1組に転校生がきました。
この時期で慣れないかもしれないが、前にもこの辺に住んでいたみたいだから
すぐに仲良くなれるだろう!


よし、入れ」





ガラガラ





『失礼します…えっと、小鳥遊「ハル!!」…遥です。
今馬鹿でかい声で叫んだのは、幼馴染だと思います
先生が言ったとおり、小学校まではこっちだったので
もしかしたら、覚えていたら嬉しいです
よろしくお願いします』





「「おおー」」



「よろしくー」







「小鳥遊の席は…」




「俺の隣!!
センセー!ハルの席は、俺の横がいいです!!」




「はいはい、分かったから叫ぶんじゃねー
小鳥遊、すまないが木兎の隣に座ってくれ」



『…あはは、了解っス』





教卓から木兎光太郎の席まで歩いて行くとき、
周りが騒がしかった。



あー…この天パおかしいよな…
つか、コタ五月蝿すぎだし。



ちなみにコタとは、木兎光太郎のあだ名。
コタとは家がお隣同士で生まれた時からずっと一緒にいた。


でも、親の都合で転校することになり
約5年間離れていた。





5年もの月日が流れ、コタが前以上にうるさかった…
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