梟盧一擲
□はじめまして
2ページ/4ページ
席に着き。
「ひゃっほー!!
またハルに会えるとか、マジ嬉しい!」
『嬉しいのはわかるけど、もう少し静かにな?』
「えー無理!
早く会いたくてソワソワしてたんだぞ!」
『遠征の時に、会っただろ…
俺ら同じグループな訳だし』
「2年の時、お前来なかったじゃん…
それに…もうプレーができねぇとか、」
『それは……まぁー本格的なのは無理だけど、
トスなら上げられるから安心しろよ』
「ぜーったいバレー部に入れよ!!」
『いや、俺プレーできないじゃん』
「でもマネジなら、できるだろ?
近くでハルに応援して欲しい!!」
『うーん、一応考えとくわ』
コタに勧められたのは、すごく嬉しかった。
でも素直に受け入れられない自分がいた。
プレーができない。
こんな自分が、体育館に入ってもいいのか。
プレーしているコタを見て嫌いになりそうで……怖い。