井ノ原×○○

□【キミの温もり】
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「岡田」



名前を呼ばれて振り向く。

そこには愛しい人が居て。
ジットリと視線が交わる。



「..........いのっ、」
「黙って」



互いに引き寄せられる顔。
それはまるで磁石のようで。

唇と唇が触れる瞬間、
岡田は瞳を震わせてゆっくりと目を瞑った。



「.........、ん」



最初は触れるだけのキス。
それだけじゃ足りなくて、深く激しくなる。



「っん、....ふ...ぁ......ッ」



何度も角度を変えて舌を交えると、
厭らしい音が聴覚まで犯してきて欲情する。

互いを求め合うように。
このまま時間が止まればと思いながら。



「っ、は......ぁ」



ゆっくりと唇を離すと銀の糸が引いた。

名残惜しそうに離れる顔。
頬を紅く染めて虚ろになってる瞳。



「准ちゃんエローい」



井ノ原の言葉に頬を膨らませる。



「いのっちが上手いからやん」



ボソッと囁いた声は聞こえていて。
井ノ原は嬉しそうに口角を上げた。



「俺のキスが上手いって?」
「調子乗らんで」



でも、と岡田の頬に手を添えた。



「そんなキスが好きなんだろ?」
「ーーーっ、うるさ...い」



恥ずかしそうに顔を背ける。
そんな岡田見てますます調子乗り始めた。



「このままヤろーよ」



唐突な提案に思わず首を横に振る岡田。



「っや、それは無理」
「うぇ〜。何でよ、良いじゃーん」



否定しても井ノ原が迫ってくる。

組み敷けられなければ大丈夫。
そう思ってたのも束の間。



「は、っ.....んん...ッ」



再び井ノ原の唇が押し付けられた。



「今日は休みなんでしょ?
最近ずっとヤってなかったしさぁ...この際」



グルっと視界が反転し、
あっという間に床に組み敷かれていた。

ニヤッと口角を上げる井ノ原。



「1日中ヤっちゃおうぜ」



岡田の額から冷や汗が流れた。



「ちょ、本当にヤだ...って」
「そんなこと言って後からよがるくせに」
「っ、一言余計なんだって...ッ」



岡田の声は途中で切られた。



「ほら、もう感じてる」



シャツの中に手を入れ、
胸の突起を指の腹で転がすと漏れる声。

もう片方の手で中心をズボン越しに触れた。



「いのっ、ち...ッ」
「なーに?」



キュッと突起を摘むとビクッと震える。
その反応を楽しそうに見て笑う井ノ原。



「お前って感度良すぎ」
「ん...っぐ......ッ」



声を抑えるように自分の手の甲を噛む。



「ちょいちょいっ、こら」



傷が付くでしょ、と強引に引き離す。
手の甲を見ると少しだけ血が滲んでいた。

迷うことなく岡田の手を口元に引き寄せた。



「ーーーっ、あ」



ピリッとする痛みに反応する岡田。
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