後藤 誠二

□Promise
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なんとも言えない、怒り、
憤り…一柳達が悪い訳じゃ
ない事ぐらいわかっている
はずなのに…
やり場のない感情を、つい、
目の前に現れた一柳にぶつけた


一柳の胸ぐらを掴み上げ

後藤 『てめぇ、それでもSPか!』

オレの言葉は間違ってる
わかっていても、ぶつけてしまった。そんなオレの言葉を、態度を
一柳は黙って受け止めていた

昴 『ぐっ… すまない…』

そら 『ちょっ、ちょっと
後藤さん‼︎ 昴さんもケガして
るんだって‼︎』

後藤 『…くそっ‼︎』

石神 『後藤、今のお前に
冷静さを求めてもムダな事は
わかっている。だが、一柳を
責めても事態は好転しないと
いう事を覚えておけ』

病院に着くと、石神さんもいた
石神さんはオレに、事件の経緯を
説明してから事後処理があると
言って帰っていった

石神さんからの説明と
一柳からの報告を整理すると

良子は公務中に
反平泉派のヤツらに襲撃された
当日は一柳と広末が警護にあたっていたが、相手が複数だった事
場所が人混みの中という悪条件が
重なった
いかなる場合でもマルタイを
守り抜くのがSPだが
良子はきっと反射的に
動いてしまったんだろ…
銃弾を受けた良子は
急所は逸れているものの、
出血量が多くショックで
昏睡状態だった

弾の摘出手術を受け輸血を
しているが未だに意識が戻らない

後藤 『…良子』

ICUの中にいる良子に
呼び掛けても反応はない

昴 『…後藤』

後藤 『…すまないは聞き飽きた
さっきは…オレも悪かった』

オレは肩を落とす一柳に背を
向け外へ出た
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