モノクロ≠カラフル
□☆.出会いと始まりT
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ウチと兄さんが向いた方には、周りの風景に同化しているんじゃないかと思うことのできる白い服を着た男の人が居た。
「う〜ん…僕は、神様だよ!」
『『………………』』
ウチと兄さんはイタい人を見る目でその神様?を見ていた。
「あ!!今、『胡散臭い』とか思ったでしょ!?」
『『うん』』
「即答?!」
そりゃーそうでしょ。いきなり出てきた人に、「神様でーす!」とか言われたらただのイタい人にしか見えないと思うんだよね。
「ヒドいなぁ…僕の事を胡散臭いなんて……僕悲しいよ…」
あ、いじけた。
神様(仮)は体育座りをして頭にキノコを生やしていた。…うっとーしいな……
『…どーする?あれ…正直うっとおしい』
『知らん。それよりあの頭のキノコ、とっていいと思うか?』
『むしろあいつごとどうにかしたい』
そんな感じで何だか不穏な話をしていると、
「あーもう!んじゃあ、君達2人をどこか別の世界へ連れて行ってあげるよ!」
と、わけの分からない話を神様(仮)はしてきた。
急に言われた、この世界とのお別れ。
そんな雰囲気は、微塵も無かったけど。