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□王様は誰だ?
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今夜はホルマジオのリクエストで飲み会をしていた

ある程度酔いが回ってきた皆
すると、メローネが割り箸を持ってきて何かを書き始めた

詩音が覗いてみると数字と王冠が描かれていた

「メローネ何やってるの?」

「王様ゲームしようと思ってさ〜暇だし〜」

「王様ゲーム?何それ?」

「えっ?何!? 詩音知らないの?」

詩音は友達が少ない上に一人でいつも遊んでいたので知らないのだった

メローネはニヤつき詩音に説明した

「良いか?王様ゲームはこの割り箸を皆で引いてこの王冠が描いてあるのを当てた人が王様だ王様は一回だけこの数字を指名して命令させるんだ…簡単だろ?」

「わぁ楽しそう!」

「よしよし、じゃぁ皆でやろうか」

メローネはリビングに体を回して

「ねぇ、皆暇だろぉ王様ゲームでもしよーぜ」

ギアッチョが眉間にしわを寄せて
「くだらねぇ誰がやるかよ」

「じゃぁギアッチョは抜きで…残念だったな詩音ギアッチョはやりたくないんだってぇ」

メローネはわざと大きな声で言った
それにより聞き流していた皆は反応した

「メローネたまにはやるんだな…楽しそうじゃねぇか参加させてもらうぜ」

すかさずプロシュートが言った

「よし、じゃぁ始めるぜ」

「皆引いたな…せーの」

「王様だーれだ」

「あっオイラだ」

「ペッシかよ…」

「わぁ…何を命令するの?」

「そうだなぁ…1番と5番が食べさせあうとか?」

言い放った瞬間ホルマジオとプロシュートの眉毛がぴくりと動いた

あっ…兄貴とホルマジオなのか
内心焦ったペッシであった

「王様の命令は絶対なんだよね?メローネ」

「そうだよ詩音はすぐ理解できてディモールト偉いな」

そう言って詩音の頭をポンポンと撫でた
えへへーと笑ってプロシュートとホルマジオが命令をやるのを今か今かと見ていた
それに観念したのか2人はやった

「…野郎と食べさせあわなくちゃいけないんだ…」

「同感だぜプロシュートよぉ…」

「じゃぁ次行くよ〜」
笑いながら詩音が割り箸を回収して皆に配った

「王様だーれだ」

「…ふむ…俺だ」

「ちっ…リゾットかよ」

「そうだな…4番が…」

リゾットが言いかけたとき 詩音がぴくりと動いたのを見逃さなかった
そしてリゾットは

「4番が王様の膝に座る」

言い放った瞬間その場が凍りついた

ん?今なんて言いやがったんだ?

おいおいリーダーマジかよ…

流石にこれは…俺でもきついぞ

なんて心の中でぼやいていた

4番が誰なのか気になったギアッチョがイライラしていた

「4番誰だよ早く命令に従えよ!!」

そう言われた詩音はスッと立ち上がりリゾットの膝に座った

「4番って詩音だったのかよ…流石リーダー」

ペッシが感心しているとイルーゾォがツッコんだ

「…いやあれは確信犯だろ(全く羨ましい)」

「あのぉ…リゾットさん?…重くないですか?」

「いやむしろ軽い…もっと食べろ…ほら」

そう言ってリゾットは生ハムを掴んで 詩音の口元に運んだ

「えっ…」

「…あーんだ」

「あーん…ぱくっ」

詩音が食べたのを見てリゾットが少し笑っていた

その光景に皆指をくわえて見ていた
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