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□色
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神「銀ちゃん。好きな色って何アルか?」
銀「好きな色だぁ?そーさなぁ…。この世にある色は全部好きだぜ。神楽の色とか、眼鏡の色とか、定春の色とか。」
新「すいません。めっちゃいいこといってんのに、眼鏡って呼ぶの止めて下さい。」
神「私の色?」
銀「そーだ。お前の色。魂の色、人格の色、生きていると言う、存在価値の色。明日の色。色褪せて色落ちしようが、剥げようが関係ねー。自分らしさ。それが、色なんだよ。」
新「銀さん…。







人のツッコミ聞いてました?」
銀「あ?何だ、新一君になれなかった眼鏡。話を蒸し返そうとすんじゃねーよ。俺、今大事なこと言ったぞ。」
新「つーか、名前で呼べよ。なげーよ。今更新一になれねーよ。人の話にちょっとは耳を傾けろって言いたいんだよ。惚けていい話に持ってんてんじゃねーよ。」
神「ウッサイアルな〜。そんなんどーだっていいアル。いちいちツッコミが長すぎるネ。それよりも、私も銀ちゃんみたいに好きな色とか、色んな色を見付けられるようになりたいアル。」
銀「そっか。んじゃ、頑張れよ。」
そう言って、神楽の頭を撫でる。神楽は嬉しそうに。新八はぶつぶつ言いながら万事屋へ足を向け歩いてく。
3人の影が夕日に映し出されている。手を繋いでるかのように並んだ影。
きっと、明日はいいことがある。今はもう、明日の色を探している。今日よりも、明日がもっと色鮮やかに見えると信じて。
好きな色?
それは、
自分たちの色。ずっと隣に居続けてくれる、頼れるあなたの色。
僕らはカラフルな明日を、これからも探し続けます。だから、銀さん。これからも、一緒に探してくれますか?
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