恋患い症候群
□01 初めの第一歩。
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私は浅葱 優。今日からここ、立海大附属中に通うことになったんだ。
けど、…
「おはようございます。浅葱 優です。…えっと、仲良くして下さい」
…何で、5月なんかに転校…。
「じゃあ浅葱の席は仁王の隣だ。ほら、あそこの寝てる銀髪の……って仁王、何で寝てるんだ?!」
キレのいいツッコミを披露した先生の言葉に教室を見渡す。
…あぁー、はいはいあの銀髪の…
銀 髪 ? !
え…ち、中学で!?
赤い髪の人もいるけど、まさかの不良さん…とかじゃないよね…?
「ハァ、…悪いな浅葱。銀髪のやつ、分かるよな?」
「は、はい…」
これ、大丈夫なの?
とか思いつつ、銀髪さんもとい仁王君の隣の席へ。
窓側から2番目の1番後ろの席。
うん、結構いい席。
ガタリと椅子を引いて座る。
「…っん」
あ、仁王君が起きた。
…ていうか、起こしちゃった。