妖精の姫・アリス小説

□【完】ありがとう。
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*お願い・・・*

あたしは何時も通り。
ナツ達とクエストへ出かけてた時の事だった。
クエストでは大失敗。
何故ならグレイとエルザの二人が街半分も壊したから。
ナツは調子上手く出てないのか。
今日は何時も以上に大人しかった。
そんなナツを見つめながら首を傾げたあたし。

ルーシィ
(どうしたんだろう・・・何時も以上に大人しいじゃないの)

そう心で呟く。
あたし達は無事にギルドへ帰る。
そんな中。
ナツだけが何故か自分の家へ帰ってしまった。
あたしは、ナツの後ろ姿見て、少し心配してしまった。
気持ちを知られたのか、ハッピーは私の肩を軽く叩いた。

ハッピー
「心配なら、オイラの代わりに行ってよ。オイラ、ルーシィの代わりにギルド行くからさ!」

そう笑ってあたしを押すハッピー。
あたしをハッピーに向かって。
フッと軽く笑って走りだす。
そんなあたしを見つめながら送る。
ハッピーとグレイとエルザ。
あたしは笑顔のまま手を振って走り続ける。
暫く走っていると・・・・・・。
ようやくナツの家へ着いた。
息切れしながらも。
あたしはドアをノックしようとした。
するとドアの向こう側から少し声がした。
ソッとドアを開け、中を覗いた。

ナツ
「はぁ・・・はぁ・・・いっ」

ナツはベットに座りながら。
何かをやっていた。
あたしは心配と不安になってしまい。
ついつい思いっきりドアを開けてしまった。
ナツは目を見開きながらあたしを見つめていた。
驚くも無理は無かった。
まさかあたしがナツの家知っているとは思うまい。
あたしはゆっくりナツの方へ歩み寄る。
すると・・・・・・。

ナツ
「来ないでくれ!」

ルーシィ
「来ないでって・・・じゃあそこで何をやっているのかだけ、聞かせてよ」

ナツ
「な、なんでも無い!なんでも無いから帰ってくれ!いっ・・・!」

ナツはあたしの背中を押し。
外へ出そうとした。
だけど何かを痛がって蹲ってしまった。
あたしはますます心配になり。
その場に座り、ナツの顔をソッと覗き込む。
汗が凄く。
顔色も悪かった。
それにナツは、左腕を握り締めながら涙目になっていた。
そんな中・・・・・・。
放っておく訳にはいかなかった。
いや・・・・・・。
放って置く事が出来なかった。
あたしは嫌な予感しながら。
ナツの左腕を掴む。
怪我とかしていたら、あたしが手当てするしか無い。
だけど、その腕には怪我じゃなく・・・・・・。
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