部長と
□file:2 足の裏
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今日も今日とて部室で椅子に縛り付けられる俺。椅子を2つ繋げてその1つに足を乗せた状態で動けなくなっている。
「今日は何ですか……?」
「今日は足にしようかな、って」
ジト目で部長を睨めば、非常に呑気な声が返ってくる。あぁ、だからこの状態。
「この体制結構キツイんですからね」
「早く終わるかどうかは君にかかっている」
どうやら部長は俺が気絶するまでの時間を測っているらしい。どうりで泣いても叫んでも止めてくれない訳だ。
「今回はこれを使ってみようか」
何やら楽しげな様子で部長が取り出したのは
「……ふ、で?」
そう、美術で使うような絵筆。まだ新しいそれは毛も白く毛先もふわふわで柔らかそうだ。
そんなもので足をくすぐられたら……。