部長と
□file:4 道具当てゲーム
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「さぁ、今日も楽しい部活の始まりだ!」
「はぁ、そうですね……」
いつものように楽しそうな部長と気分の乗らない俺。だって今日は何故か目隠しまでされてるし、嫌な予感しかしない。
「今日は趣向を凝らしてゲームをしようか」
あー、絶対満面の笑みを浮かべてるよこの人。俺がこの人に振り回されるのは今に始まったことではないため、早々に諦めてとりあえず説明してもらうことに。
「お前は何の道具でくすぐられているのか当てること。当てられたら今日の部活は終わりだ、良い条件だろ?」
今絶対ドヤ顔をしているであろう部長の言葉はとても魅力的だ。だって道具を当てられたら自由の身になれる。
俺はコクリと頷いた。