部長と
□file:5 下剋上
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今日も今日とて部活はあるわけで。俺は緊張と僅かな期待を胸に部室に向かった。
「部長、今日こそは変なことしないように…」
扉を開き、言いかけた俺は思わず立ち止まる。石のように硬直した俺の目の前には備え付けのソファーの上で無防備に眠る部長の姿が。
普段は油断も隙もなく悪の限りを尽くす部長が俺の目の前で隙を見せている、この状況が俺に良からぬことを思い付かせる。
「部長、部長起きてください…」
一応、一応起こす素振りは見せるものの部長が起きる気配はない。気持ち良さそうに眠り続ける部長を見て、俺の中で悪戯心が爆発した。
「…っ、んっ、ふっんんぅ…」
寝ている部長の脇腹に手を伸ばし両手でそっとくすぐると、眉間に僅かなシワを寄せ身を捩らせる。あぁ、そんなに動いたらシャツが捲れちゃうじゃないですか。なんて思いながらシャツの下から現れた薄いお腹に指を這わせる。
「ぁ、やぁ、んぁっ…」
すべすべしているお腹にさわさわと指を滑らせると、それに合わせるように部長の口から声が漏れる。普段の意地悪そうな声じゃなくどことなくエロい声に俺の理性がついに切れてしまった。