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□梶井さんのお薬
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「はぁ…」
憂鬱な日々が続く、それというのも、相棒、太宰治の所為だ。二人きりの任務が減り、代わりに部下との行動が増え、最近暇が被らない。
「はぁ…」
「どうしたんだい中原。そんなにため息をついて」
「なんだ、ただのマッシュルームレモンか」
「心の声ダダ漏れだよ」
「生憎、今俺は手前に構ってやれるほど寛容じゃ無ぇンだよ、他当たれ」
「そんな君にはこの"素直になる薬"をあげよう!」
マッシュルームレモン改め、梶井は強引に小瓶を掌にのせ颯爽とさって行った。
「…なんだったんだ?」

深夜0時過ぎ、珍しく中也に呼び出され部屋に入ると、鼻いっぱいにアルコール独特の匂いが広がった。
床には焼酎、ビール、ウイスキー、ワインなど様々な空き瓶が転がっている。
一人で全てのんだのだろうか。コイツの胃袋はどうかしてる。
「中也、流石に飲みすぎなんじゃ…」
「だっざいー♥」
中也が入って早々に飛びついてきた。いや、そんなことはどうでもいい。今語尾に♥ってついてなかったか?。あの中也の語尾に♥??
「ねぇおそぃょぉ」
甘ったるい声にとろけそうな瞳。何だこの生物は。
「君、中也…だよね?」
「なぁに言ってんの?太宰はこの可愛いお顔を忘れちゃったのかにゃぁ?」
これは…
滅茶苦茶可愛いぞ
男というのは大抵ぶりっ子と甘えん坊に弱いんだ。
机の上をよく見ると"素直になる薬"と書いてある小瓶が置いてある。恐らく梶井が手渡したのだろう。グッジョブ梶井!
とりあえずボイスレコーダーとカメラをセットした。
「ねぇ太宰ぃーやろうよ♥」
「えっ」
展開が早すぎる。こんなに可愛い中也ともう少しじゃれていたいのだが
「中也、ちょっとまっ」
ズボンのチャックを降ろし、すかさずそれを口に含んだ。
「んっ、ちゅうやっ」
「ろう?きもひぃ?」(どう?気持ちい?)
「あっやっ」
いつものたどたどしさは無く、慣れた舌遣いで自身を愛撫する。
「いひそう??」
「ぁあっ」
口に出した精液が中也の口からだらしなく零れる。
「またおっきくなってる♥」
中也は嬉しそうに笑っている。
すると、何を思ったか、服を脱ぎだした。
「中也ね!だざいに喜んでほしくってこれ頑張ってかったんだよ!」
「なっ!」
シャツをめくった先にはランジェリーと呼ばれる女性ものの下着が上下身につけてある。ニーハイにガーターベルトまで着けて、中也はパソコンを使えないので、わざわざ店にいって買ったのだろう。
きっといつものように羞恥心で顔を歪めながら。
このとき私の理性は完全にふっとび、ヤる気スイッチがはいった。
中也を押し倒し、ブラを下げ、突起をいじりながら深いキスをする。
「んふっ、ちゅ、くちゅっ、んぁ」
潤みを帯び、官能的な瞳に加え、荒くなる息を聞きながら、優しく、丁寧に愛撫する。
口を離し突起を弄るのを左手でし、右手を下へとつたわせる。
「あっ、ひぅっんあぁっ」
指を秘部に二本いれ、中を掻き乱す。
「んぁっ、やっそこっ」
イイところを突かれ、中也の身体が仰け反る。いつもより感度がいい、あの薬には媚薬も入っていたんだろう。
「あっひぅ、いっちゃう」
「まだだめだよ」
指を引き抜き、秘部に自身を当てがう
「んぁっはやくぅっ」
我慢できないのはお互い様のようだ。
「はいはい、お姫様っ」
一気に挿れ、腰を動かす。
「ぅあぁっ! あっはげしっんっ!」
だらしなく涎を垂らし、自分から積極的に腰を振る中也はまるで娼婦のようだ。
「君はっいつからそんなに淫乱になったんだろうねっ」
先程よりも激しく動かす。
「んぁっだざいのせいっだろっぁあっ!!」
頬を赤らめ、快感に忠実に動いている中也を初めてみた。梶井には檸檬を大量に送り付けてやろう。
「あっやぁっもぅっむりぃ!」
「一緒にっイこうかっ」
「あっんあぁああっ!!」
二人同時に果て、中也はぐったりと倒れ込んだ。
「中也、ひとつ聞いていい?
俺の事、好き?」

「世界で一番大好きだよ」
せいいっぱいの笑顔を向け、中也は頬に可愛らしいキスをし、眠りに着いた。
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