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□すれ違い
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久々の休日、恋人、中原さんも休みだが用事があるといい何処かへ出掛けてしまった。仕方なく街中をぶらついて時間を潰していると、ふとカフェに目が止まる。中原さんがいた、しかも僕の部下、樋口と一緒に。
勢いでカフェに入り、見つからない様に任務以上に気を張り、近くの席についた。二人の会話が所々聞こえてくる。

「・・・いいんですか、私なんかと
芥川さんが見たら何ていうか」

「芥川? 別にあんな奴今はかんけぇねえだろ」

か、彼氏に向かってあんな奴とはどういう了見だ。

「大体アイツ何にもしねぇんだよ

手をつなぐとかキスするとかそれ以上のこととか、性欲欠けてんじゃねェか?」

そんな風に思ってたのか、僕は貴方を傷つけ無いようにと考えて大事にして来たのに

「それは先輩なりの優しさなんじゃ」

よく言った樋口。GJ

「あんなの優しさなんかじゃねぇよ、童貞が手出すの怖がってるだけだろ」


樋口達を見てみると、中原さんが樋口を品定めするように眺めていた。

「だから、偶には女もいいとおもってよ」

頭を撫でられ頬を赤らめる樋口。
我慢ならず、ふらつく足取りで店を出た。

女の樋口と男の僕、どう考えたって樋口の方がいいに決まってるじゃないか、イラつきと失望感が心臓を締め付ける。

直ぐに家に戻り、手頃な物を見つけてはそれに当たりちらし、壊すことを繰り返していた。
だんだんと落ち着きを取り戻し、疲れ始めた頃に扉が開けられた。

「芥川?」

僕を怒らしている張本人、中原さんが部屋へと入る。

「何だよコレ、部屋が滅茶苦茶じゃねぇか」

「・・・」

「おい、何かあった・・・」

腕を掴み無理やりベットに押し倒す。軽い呻き声が聞こえたが構うことなく口に舌をねじ込む。

「や、めろよっ芥川っ」

「全部"中也"が悪い・・・」

シャツを無理矢理引き千切り、裸に剥き、慣らしもせずに秘部へとソレを突っ込んだ。

「いっ・・・芥川っ、痛いいっ・・・!」

中原さんは顔を歪ませ、目に涙を浮かべる、

「何でこんなことされてるか、分かってる・・・?」

「そんなの・・・分かる訳っ、痛いっ痛いっ!」

腰を動かしながら訪ねる。

「じゃあ、今日。樋口と何してたんだよ・・・」

声が低くなったのに反応して中がきつくなる。

「な、なんでっ」

「質問に答えろ」

「痛い痛いっ、芥川抜いてっ! これ以上したら・・・!」

中原さんの瞳から涙がとめどなく流れる、

「やめてっ・・・ごめ、なさいっ・・・ひぅっ・・・」

「!・・・中原さん・・・」

僕は一体何をしてるんだ、今まであんなに大切に、中原さんが傷つかないようにしてきたのに、こんな酷い事をして、

「・・・中也、ごめんなさい」

何度も何度も、ごめんなさいと震える声で呟く。
怖がらせないように、精一杯優しい声を出して抱きしめる、なんで気づかなかったんだろう、こんなに怯えている中原さんを見るのは初めてだ。暫くなだめるように優しく頭を撫で続けた。

「・・・中也、何で樋口といたの?」

「・・・芥川のことについて、樋口から色々聞いてたんだ。
好物とか、趣味とか・・・それに相談も」

「そんなことなら僕に直接言ってくれれば」

「付き合って三ヶ月だろ・・・?
芥川、俺に指一本触れないし、
俺以外にそういうことする相手がいるのかと思って…」

・・・

「芥川?」

「・・・中也」

こんなに可愛いこと言われて、理性が持つハズもなく

「シましょうか」

「っでも」

「今度はちゃんと慣らして、優しくしますから」

中原さんは照れくさそうにはにかんだ
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