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□紅い月、震える愚者
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緊張した面持ちで部下が扉を開ける。

「首領、今度の仕事ですが・・・」

余り見ない顔だ、恐らく新入りなのだろう。

「あぁ、それなら・・・」

適当に指示を出しながら身振り手振りで恰もしっかり仕事をしてる様に話す。
ふと、デスクの下に目を遣る。

「んっ、ふぅっ、んむっ」

微かだが、声がする。
私の物を今まさに愛撫している中原の声だ。

「・・・人数を少し増やして・・・」

若干の羞恥心をチラつかせ、恥ずかしげに目を泳がしている。

「んぅっ、ぁんっ・・・」

淡々と用をこなしていくと、

「ここはどうしましょうか?」

「あぁ、それなら中原君一人で充分だよ」

自分の名前を呼ばれて反応したのか、舌の動きが止まる。
ソレを叱る様に中原の物を足で軽く踏む

「ぁあっ!」

かなり大きな声が漏れる。この声には流石に気づいたらしくて顔に動揺が走る


「今のは・・・!?」

「エリスが飼っている白猫かな? 又足を踏み外して落ちたんだろう」

少々強引だっただろうか。

「は、はぁ・・・では、私はこれで」

「ご苦労様」

どうやら誤魔化しは効いたようだ。

「・・・バレなくてよかったねぇ、中原」

「それとも・・・見て欲しかったかな?」

白濁とした液を中原の口に出す。

「んぅっ!! はぁっ、はぁっ・・・」

最後の一滴まで全て飲み干し、荒くなった息を整える。

「もうグチョグチョじゃないか」

「ひぁあっ・・・!」

靴でズボン越しに踏みしだくと今にも達しそうな様で、顔を歪めている。

「気持ちよくなりたいかい?
なら、自分でして見せてごらん?」

「っはい・・・・・」

服を全て脱ぎ、おずおずと自分の物を片方の手で掴み、扱いていく。もう片方は胸を弄る。

「ひぁっ、んぅっ・・・! ふぁっ・・・」

紅潮した頬に薄い唇から出る吐息は、なんとも艶かしい物だ。

「んぅうっ・・・ひぅつ・・・ぁあつ」

「ぁあっ・・・んぅっ、あっ・・・首領!」

先から垂れた液の所為で水音が鳴り響く。

「あっ、首領っ・・・もうっ・・・ぅっあああっ!」

達して、液が腹へとかかる。
中原の顔をこちらに向けさせる。

「誰がイっていいって?」

「っそれはぁっ・・・」

泣き出しそうな目で煽るように見つめる。

「後ろ向いて」

「ふぇ?」

「いいから」

不安げに後ろを向き、目の前に愛液で蕩けた秘部が晒される。
いやらしくヒクつき、入れられるのを今か今かと待ちわびているようだ。
引き出しに入れていたローションを取り出し、中原に垂らす

「ああぁっ・・・ひぁあっ・・・」

指を2本入れ慣らしていく、何度も犯されているだろうに、中は指を咥え込んで離さない。

「ひぁっ、そこぉっ・・・!」

指の出し入れを続けていると、中原が腰を振りだした

「首領ぅ・・・そろそろっ下さいっ」

「我侭な子だねぇ」

そう言って、秘部にソレをあてがい、ゆっくりと挿入し

「はぁっ・・・んぅっ・・・」

「動かすよ」

スイッチを押した。

「ぁあああっこれっなにぃっ?!」

「大人が使う玩具だよ」

中原に入れたソレは片手で包みきれないほど太く、凹凸のある物だった。

「やらぁっぼすぅっぬいてぇええっぐちゃぐちゃになるぅっ!!!」

機械音に合わせてぐぷぐぷと卑猥な音を立て、自身から液を垂らしている。

「そう言われてもねぇ・・・君のココ、咥え込んで離さなくなっちゃった」

「やらやらぁあっ! こんなっおっきくてごりごりしたのっこれいじょういれてたらおかしくなっちゃうっ!」

「それにしてはとても気持ちよさそうだけどな、それにまだ一番小さい振動なんだけど。」

「ぁあっぬいてくださぃいっおねがいぃっ!!!」

「お仕置きなんだからやめるわけないでしょ、強くするから」

「ひうぅぅっむりぃっしんじゃうぅっ!!」

スイッチを強に変えると、明らかに中原の中で暴れているのが分かる。

「あぁあああっ!? らめぇえええっいくぅううっ」

すかさず根元を強く握る。

「だーかーらー、聞き分けの悪いこだなぁ、勝手にイクなっていってるよね?」

「ひゃあっはなしてぇええ!! いかせてぇええ!!!」

「空イキしたらいいよ」

「ぁあああっいくっいくからぁああっ!?」

「あぁぁあああっ!!」

根元を掴んだまま、中原の体が仰け反る。どうやら射精はしていないようだ。しかし、手を離しただけで抜こうとはしない。

「やらぁっなんでぇっ!?」

「何でって何が?私は何も抜いてあげるとは言ってないよ」

「そんなぁあっ!もうっいったからぁああっ! とめてぇえええ!!!」

「ほんとにこわれちゃうよぉぉおお!! ぼすぅうう!?」

「あああっ!いくっいくぅううう!!!!」

さっきの分を含め、二倍以上のものを吐き出した。
まだ暴れている玩具を抜き取る。

「はぁっ・・・はぁっ・・・」

地面にぐったりと倒れ込む。
秘部はポッカリと穴があき、依然ヒクヒクと私を誘っている。

「こんなにヒクつかせて卑らしい」

「はぁっ・・・首領っ、挿れてください・・・」

「ちゃんとおねだり出来たらね。
ほら、いつもみたいに言ってごらん?」

自分で秘部を拡げ、本心をさらけ出す。

「ぁっおれはぁっドMでっビッチな首領のぉっせい、しょりきですっ♥・・・俺のぐちょぐちょでっいやらしいおしりっぼすのそれでっお仕置きしてくださぃっ♥」

「はいよくできましたー」

仕掛けていたボイスレコーダーのスイッチを止め、秘部へと自身を挿入し、動き出した。

「ぁああっ!? ぼすのぉっ おっきぃいいっ♥」

先程の玩具の所為か、多少緩いが、私の物に吸い付いている。

「んぅうっ! ぁっ、ひぁあっ
ぼすぅっ! 激しいぃっもっとぉおお♥」

「あぁああっ! そこぉっ!♥ もっとしてぇええ♥」

自分から犬のように腰を振り、必死に喘ぐ。

「ひぁあっあっんぁっ♥」

「はぁっ・・・淫っ乱過ぎるっこんなにしめつけてっ」

胸に手を回し突起をぐにぐにと虐める。

「あぁっらめぇ! いふっ いふはらぁっ♥ ぼすぅっぼすぅっっ」

「あっ、ぃっ・・・!」

二人で同時にいき、中へと出した。

「ふぅっ・・・はぁっ・・・」

乱れきった髪を横に流し、キスをする。

「んむっ・・・ふぁっ・・・ぁむっ」

蕩けた顔を綻ばせ、目を瞑った。



………

「やあ、久しぶりだね。太宰君」

「・・・っ、そうですね。鴎外さん」

態とらしく顔を歪める太宰の肩に手をやる。

「もう一度、戻ってくる気はないかい?」

「あるわけないじゃないですか」

そう言って来た道を引き返そうとする太宰。

「ああ、そうだ君の飼い猫」

言葉を聞いた途端。ぴたりと立ち止まった

「よく調教していたじゃないか。お陰で、手間をかけずに堕とせたよ」

「・・・」

先日、ボイスレコーダーで録音しておいた音声を流す。

「なぁ、太宰」

震える肩に手をやり、耳打ちした

「次からはちゃんと鎖で繋いどかないと・・・ね?」

嗚呼、誰かの絶望の味はとても醜悪で、甘美で、甘い蜜のやうに、いつも私を誘ってくる。

紅い月に、一人手を握りしめる男の姿が映った。
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