Black, Kind, Memories

□第2章
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午後もみんなをへとへとにした後、また別荘に戻ってきた。


信助「うわぁああ…足が重いー…」

『同じ部屋の人同士でちゃんとストレッチしてね?けがなんてしたら大変だからね』

輝「はい!」


バスケ部のみなさんは先に帰ってきていたようで、食堂からわいわいと声がする。

晩ごはんは今日のお昼のカレーの残り。
だから先にお姉ちゃんが帰ってきてても惨事にはならないだろうと思ってた。
でも。

そこに広がっていたのは、惨状とも言うべき状態だった。

日向先輩や伊月先輩、火神先輩や黒子先輩までが倒れている。


『…え』

リコ「うぅうぅうう…瑠衣ー…」

『何があったの!?』

リコ「…実は…」


半泣きのお姉ちゃんに聞いたところ、バスケ部のみなさんは、戻ってきて最初に晩ごはん食べちゃおうということになったらしい。
バスケ部みなさんは疲れすぎて、カレーをよそう体力さえなかったらしい。

そこでお姉ちゃんがよそった。

お姉ちゃんは「みんな疲れてるから栄養ドリンク入れなきゃね」と思い、カレーの大なべに入れたらしい。


リコ「…っていうことなの…」

『おぉ…お姉ちゃん優しいけど…栄養ドリンクはカレーに入れても合わない…よね?』

リコ「わ…分かってるけど…(泣)」

マサキ「…あのー…姉妹の仲がいいことは分かったんですけど…」

輝「大なべに栄養ドリンク入れた…って…言ってませんよね?^^;;」

リコ「…あ」

『だ、大丈夫だってお姉ちゃん!』

リコ「うぅううう…ごめんねぇええぇ…(泣)」

拓人「だが…どうするんだ?」

蘭丸「食材買いに行くか?」

『そうだねー…まぁとりあえず余った食材で何か作ってみるよ!ご飯は大丈夫そうだしね!』


選手のメンバーには先にお風呂にはいってもらった。
鬼道監督の別荘はお風呂がめちゃくちゃ広いから全員入れるだろう。

疲れたーなどとまた言いつつみんなは食堂から出て、お風呂場に向かった。


リコ「ごめん…瑠衣…」

『お姉ちゃんはみんなのことを思って入れたんでしょ?優しいことしたんだから謝らないの!』

リコ「…うん」


お姉ちゃんが優しいのはあたしも知ってる。
あたしとお姉ちゃんは、余った食材とにらめっこを始めた。






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