Perfect World
□神様の会議。
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ここは、美しい天上の世界。
鳥たちが歌い、水が流れ、神殿なども建てられています。
現在世界を統べている四神は、仕事の間のティータイムを過ごしておりました。
現在の神様は四人。
「やっぱりティータイムはコーヒーに限りますね」
白い髪を持つ少年のような顔つきの神・白虎(ビャッコ)。
彼は二つの灰色の瞳と、【虹の力】をもっています。
【虹の力】は七つに分かれる力であり、それぞれが大きな力を持っています。
「何言ってるの白ちゃん。アップルティーだよー」
うっとりとした表情でアップルティーを飲むのは、白虎よりも少し年下に見える少女・朱雀(スザク)。
赤い髪を一つに束ね、同じ色の双眸を持つ彼女は、【海】【空】【大地】の三つを操る力を持ちます。
彼女は四神の中で最も新しく入ったメンバーであり、若いメンバーです。
もっとも、若いと言っても本世界からしたら数百年の時が経っているのですが。
「お二人とも、ティータイムは紅茶が一番ですよ」
長い足を組み、片手に紅茶の入ったカップを持ちながら優雅に話す青年は、青龍(セイリュウ)。
青い腰までの髪と瞳を持つ彼は、【時間】を操る力を持っています。
誰に対しても敬語を話す彼ですが、年下である白虎と朱雀によくからかわれるのです。
「主らもまだまだだな。緑茶であろう」
低い声で言ったのは、四神の中で最年長の玄武(ゲンブ)。
老人のような外見であり、人間とは比べ物にならないほどの多くの年を重ねています。
経験も多く、四神のリーダー的存在でもあります。
彼らのティータイムは仕事の間の休憩であると同時に、彼らの情報交換の場でもあります。
彼らが仕事をしていて気づいたことを、その場で会議するのです。
大きなテーブルにつく四神は、今日も会議を始めます。
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