黒猫の本棚、長い道のり

□足跡15つ目、恋泥棒-本編-
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「んだよ、俺にどーしろっての
仕事の依頼なら出すもん出してもらわにゃ」



いかにも面倒臭い、というオーラの銀時だったが、次の新八の一言でコロッと態度が変わった



「銀さん、僕もう2ヶ月給料もらってないんスけど
出るとこ出てもいいんですよ」
「ストーカーめェェ!!どこだァァァ!!
成敗してくれるわっ!!」

「扱いやすい奴…」

『あはは…ゴメンね、新八くん
でも、あんなので出てくるわけ…』
「なんだァァァ!!やれるものならやってみろ!!」


ガタガタとテーブルを揺らしながら、あのストーカー…近藤が現れた


「ホントにいたよ…」

『というか、どこから出てくるのこの人
普通に怖いんだけど』





「ストーカーと呼ばれて出てくるとはバカな野郎だ
己がストーカーであることを認めたか?」

「人は皆、愛を求め追い続けるストーカーよ」

「いや、だからうまくねーから」



銀時と近藤が対峙し、新八が横からツッコミをいれる


「ときに貴様先程よりお妙さんと親しげに話しているが一体どーゆー関係だ
羨ましいこと山の如しだ」

「許嫁ですぅ」

『?!』



さらりとお妙が爆弾発言をする
口裏なんて合わせていないので、舞はすっかり真に受けていた
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