黒猫の本棚、長い道のり

□足跡9つ目、泥棒さんと、女中さんの1日の終わり
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「おかわりヨロシ?」



「てめっ、何杯目だと思ってんだ。
ウチは定食屋じゃねーんだっつーの」



ズイ、と出されたお茶碗を睨みつけながらお登勢は続ける



「ここは酒と健全なエロをたしなむ店…親父の聖地スナックなんだよ!

そんなに飯食いてーならファミレス行ってお子様ランチでも頼みな!!」



「ちゃらついたオカズに興味ない。たくあんでヨロシ」


「食う割には嗜好が地味だなオイ」



店の奥でパフェをつつく銀時に向かって叫ぶお登勢
心なしか、銀時と新八はげっそりしているように見える



「ちょっとォ!!銀時!!何だいこの娘!!
もう5合も飯たべてるよ!!どこの娘だい!!」


「5合か…まだまだこれからですね」


「もうウチには砂糖と塩しかねーもんな…小麦粉すらねーよ…」




「なんなんだいアイツら。
あんなに憔悴しちまって…





ん?」




むがもご、という音が聞こえ神楽を見れば、炊飯器から直接ご飯を食べていた



「ってオイィィィ!!まだ食うんかィィ!!

ちょっと誰か止めてェェェ!!」












『ふふ、本当によく食べるね、神楽ちゃん』


「!
舞!此処に住んでるアルか?」


『うん。住み込みってヤツだね。

あ、オレンジジュース持ってきたよ』


「わ、ありがとアル!」






「へェ〜、じゃああの娘も出稼ぎで地球に。

金欠で故郷に帰れなくなったところをアンタが預かったわけ…。
馬鹿だねぇ、アンタも家賃もロクに払えない身分のクセに。

アンな大食いどうすんだい?
言っとくけど、家賃はまけねぇよ」



最後の方は強めの口調だ
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