大江戸蛙物語
□2話 出会い。
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二手に分かれたケロロ小隊。こちらはギロロとドロロチームである。
「にしても、ワープ反応なんてどうやって見つければいいんだ」
「クルル殿からスイッチをもらったでござるよ」
そう言うと懐からスイッチを取り出した。
「おお、じゃあそのスイッチを押してみるか」
「え、大丈夫でござるかな」
ドロロは少し躊躇ったがギロロはそのままスイッチを押した。すると、
ピイイイイイイイイ
耳に響くような大きな音が鳴った。
「誰だうるせーぞ!」
「なんだ?なんだ?」
そんな大きな音を聞いた町の住民が集まって来た。
「し、しまった……」
「取り敢えず、あそこに隠れるでござるよ!」
スイッチを置き去りにしギロロとドロロは裏路地ににげこんだのだった。
しかし、ほっとしたのもつかの間。
「ここまでくれば・・「おい」!?」
「てめーら、こんなとこで何してんでい」
「え、いやその」
つ、つかまった・・・・・!
一方その頃、ケロロ・タママ・クルルは団子屋に立ち寄っていた。
「腹が減っては戦はできぬ。ここで少し休憩をしていくでありますよ」
ケロロはそういいながらだんごを一つほお張る。
「くーくっくっくっく。まあ、気長にいこうぜ」
クルルもそう言いながら団子にカレールーをかける。
「ここの団子美味しいですね、軍曹さん!」
タママものほほんとして、なんともゆるーい感じである。
「にしても、こんなところがあったとは驚きでありますなあ。こんだけ宇宙人がいれば、アンチバリア使わずに気楽にいれるであります」
「ふつーに団子うってくれましたしね!」
「てかクルルー。なんで団子にまでカレーて」
団子にカレーをかけているクルルにこえをかけた。
すると、近くにいた銀髪の男も声をかけてきた。
「あのー、すみませーん。さっきからカレーの匂いがすごいんですけど・・」
「あ、すみません。もークルル!怒られちゃったじゃん!」
いきなりですこし驚いたがいちおうクルルにくぎを刺す。
「っち・・・」
ケロロがそうクルルに言うと、クルルは舌打ちをしてカレー団子を食べはじめた。
銀髪はその態度が気に入らなかったのか、愚痴りだした。
「たっく、この団子屋はなんなんだよ、マヨやらカレーやら納豆やらろくなのがこねーな」
しかし、それはクルルのイライラを加速させた。
「ちょっと、銀さん!止めてくださいよ」
銀髪の知り合いと思われるめがねの少年はとめにはいるがやめようとはしない。
一方クルルはヘッドフォンにてを乗せた。
「え、ク、クルルきゅん?」
そ、その格好は・・・。ケロロはクルルがなにをするのか察したのだ。
「や、やめてーー」
だが、そんなケロロの叫びもむなしくクルルのヘッドフォンから放たれた電撃は銀髪とその周りを巻き込んで激しい光を放った。例のごとくケロロもまた、巻き込まれたのであった。