薄桜鬼
□作成中
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鬱陶しいほどの暑さが続いた夏も終わり、ようやく涼しい風が吹き始め、秋がやってきた。
山も頬を染めるように、紅葉が広がりつつある。
もうそろそろ見頃ではないだろうか?
屯所の庭に落ちた枯れ葉を掃除していた名無しさんはそう思い、多忙と分かってはいるものの、想い人である土方歳三を誘って紅葉を見に行きたいと考える。
「連日徹夜で寝ていないみたいだし、万が一にも休みがとれたとしても疲れている土方さんを紅葉見るためだけに連れ出すのも………」
うーん、と、名無しさんはいい案がないかと考えるも、あの多忙な男の目の下の隈を思い出すとどうにも誘い辛いものがある。