黒バスの引き出し
□真ちゃんのタオル
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「あんっあぁ‼︎…っ、ん、イく、イっちゃうぅ…‼︎」
射精感に襲われてギュッと目を瞑るとエナメルバッグに入れたままのケータイが鳴った。
特別な着信音にしている相手はあいつしかいない。
「んっ、あ、しんちゃ」
条件反射で急いで電話に出た後で寸止めであることに気づいた。
「…高尾」
「んっ、な、なに、」
本物の真ちゃんの声で名前を呼ばれてちんこがビクッとした。
「…?おい、大丈夫か」
心配、とはまた違う、怪しむような声が聞こえて咄嗟に返事を返した。
「だ、大丈夫!なんにも、ないから、」
はぁはぁと呼吸を整えることもできずに真ちゃんに先を促した。
「…そうか。じゃあ用件を話す。お前のタオルを間違えて持って帰ってしまったから、洗って明日返すのだよ。俺のタオルはお前のところか?」
「え⁉︎あ、う、うん!ある、あるよ!んっ、俺も、洗って返す…」
いきなりタオルの話になってオカズに抜いてるなんて言えないし、たどたどしく返事をした。
「…高尾」
そしてまたいきなり名前を呼ばれた。
「っひゃい⁉︎」
いきなりで声が裏返ってしまった。
大好きな低い声に自然に手は張り詰めた性器に向かっていた。
「さっきから呼吸が乱れてる。しかもなんだか苦しそうだ」
淫らな水音が電話越しに真ちゃんに聞こえないか、そのことすらも快感を掻き立てた。
「はぁ、んっ大丈夫、だよ…?ぁっ、」
「…和成」
なにを考えたのか真ちゃんは、普段セックスする時しか読んでくれない下の名前を呼んだ。
「ひゃあぁあっ⁉︎ん、あっ」
びっくりして敏感な先っぽにガリッと爪を立ててしまい、顔からサァっと血の気が引いた。
「まだイくなよ。根元を抑えておけ。」
「あぁ…苦しぃ…しんちゃぁ…」
自分でぐっと抑えると痛いのに気持ちよくて、苦しいのに快感が勝ってしまう。
「俺の言う通りにしろ」