黒バスの引き出し
□やっぱり彼が好き
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キュッキュッとTVから音がする。
インターハイの予選をみていた。
目当てのチームは桐皇学園。
青峰っちがいるチーム。
相変わらずダルそうにプレーしてる。
あ、今ちょっと手が当たって嫌な顔した。かわいいなぁ。
暗い部屋で一人TVの前でニヤニヤする。変態みたいだ。
早く桐皇と戦いたい。
最も、青峰っちに会えるのも死ぬほど嬉しい。
青峰っちも同じ気持ちだといいなー。
ピーーー
試合終了のブザーがなる。
スコアは105対40。
桐皇の圧勝だった。
やばいなぁ。強いなぁ。かっこいいなぁ。
女子みたいに気持ちがフワフワする。
挨拶してそそくさとベンチに戻って誰よりも早く更衣室に消えてしまった。
あれ?あの人めっちゃ怒ってるじゃん。若松さんだっけ?この間青峰っちが話してくれた。ん、まぁそんな人はどうでもいいや。
ケータイを確認してちょっとやりとりした後、スッと立ち上がりコーヒーの準備をする。
黄色いコップと青いコップ。
青いコップはミルクたっぷりで。
疲れてるだろうし。あんまり苦いの好きじゃないし。とびきり甘いのを。
会場近いみたいだし、そろそろ…
ガチャッ
お、きたきた。
適当に靴を脱ぐ音がして走って彼を迎えに行った。
「おかえり!青峰っち!」
「…ただいま」
やっぱり青峰っちはかっこいい。