黒バスの引き出し

□うちのワンコ
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「笠松センパイ!1or1しよ!」

「は?俺シューティングしたいんだけど…」

「だーいじょぶっすよ!前の試合もいい感じだったじゃないッスか!」

「そーだけど…「やろっ!ね?」

「あーはいはい。1回だけだぞ。」

「やったー!さすがセンパイッス!」

うちにはワンコがいる。
190くらいあるでっけぇワンコ。
いつも俺の横をついて回る。
昼食や昼休み、帰るときだって俺を見つけて一緒にいる。
意外と誠実なワンコ。
俺が女の人に絡まれて大変だった時もこいつが来てくれてなんとかなった。
意外と頼りになるワンコ。
でもこのワンコはすごく寂しがりやだ。
俺が風邪引いて学校3日間休んだ時も家に毎日来た。
なんでって聞いたら寂しいからって。
仕事とかあるだろうに。
意外と繊細なワンコ。

でもそんなワンコをおれは嫌いだとは思わない。思えない。

うちの大切なエース。俺の大切な人。

「セーンパイ!次センパイがオフェンスッスよ!早く早く!」

1回とか言ったけど考え事しながらかれこれ5回目。
ワンコがスタンスをとって待ち構えてる。
そんなワンコと今日も一緒に強くなる。

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