Harry Potter 長編(二次)
□クリスマスの準備
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「ねぇねぇキャサリン!今年のクリスマスパーティのゲスト…誰が来ると思う?」
「そうねえ…ホリヘッドハーピーズとか来たら男子が盛り上がりそう。」
「あれじゃん?セレスティナワーベック!おばちゃんが喜ぶぜ〜」
「ハニーデュークスの社長!」
「知ってるわサム。ロックハートでしょう?」
「えええええギルデロイ!!?ギルデロイなの!?」
こんな会話があったのは来るべきクリスマスパーティの二週間前のことだった。
「何で?どうして知ってるの?」
興奮覚め上がらぬ私を必死でなだめながらサムは細かく説明してくれた。
「実を言うと私の父が予言者新聞の本社に言ったとき丁度ロックハートがいたらしいの。そこであなたのことを思い出した父がサプライズにサインを貰おうとしたわけ、そしたらロックハートが直接ホグワーツに行ってもいいと言ったみたいで……それならクリスマスパーティに呼んでしまおうとなったわけみたいよ。」
「私、サムのパパと結婚するわ。」
大真面目にそう言った。サムパパ最高。今度会ったら抱きついてキスしなければ…!
「ごめんなさいキャサリン。私、あなたのことママって呼べない。」
真顔で断られた。
「本当に来るのか!?あのエセハンサム!」
アンチロックハートのヘスティアは苦々しい顔をしている。
「目立つのが好きだから来るんじゃない?ホグワーツでもファンはたくさんいるし。」
ガブリエラはクスクスと笑った。ガブリエラは好きでも嫌いでもないらしい。
「キャサリンチャンスだね!頑張って!」
ルーシーだけだ…味方なのは。
でも本当に会ってしまったら私は大丈夫だろうか。倒れない?変な行動したりしない?
「変なことしちゃだめよ?今回はパーティのゲストという名目だけど、ロックハートはあなたに会いに来るのよ?あ・な・たに会うためにお父様はアポをとりつけたんだからね?」
「ふぁい……変なことしません。」