ねがいごと
□Episode7
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「・・・落ち着いたか?」
「・・・(コクン)」
「そっか・・・よかった。」
泣きやむまで、とりあずそばにいた。
それくらいしかできんかった。
けど、それでも落ち着いてくれたみたいじゃ。
「もうすぐ真田も来る頃じゃき、そしたら安心じゃろ?」
「・・・聞か、ないの?」
「・・・・・・。」
そりゃあ、気になる。
あんな状態のみょうじが普通じゃないことくらいわかってる。
でも・・・
「俺が聞いてもいいことか?」
「え・・・。」
「俺がその話聞いて、真田みたいに守ってやれる自信はないぜよ。情けないがのぅ。」
はは、と笑いながら言う。
「・・・そんなことない、実際きてくれてこうして今隣にいてくれてるし・・・。」
「・・・・・・。」
「仁王くんさえよければ、聞いてほしい。」
「・・・そうか、じゃあ話んしゃい。」
そういいながら頭をなでた。
するとほっとしたような表情を見せた。
「ふふ、弦みたい。」
「真田?」
「弦もよくやってくれるんだ。」
「意外じゃのぅ・・・。」
「じゃあ、話すね。」