テニスの王子様

□キミじゃなきゃ
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「雅治!」


「ん?何じゃなまえ。」


「・・・・・・。」


「な、なんじゃ・・・?」


「・・・なんだ、柳生くんか。」


「・・・ふぅ、やはりなまえさんはすごいですね。」




昼休み。


立海テニス部レギュラーであり、彼氏の仁王雅治に会いに行こうと思い立ったのが数分前。


やっと見つけたと思いきや、それは変装していた柳生くんで。


たまに入れ替わっているときがあるんだけど、こちらとしては何だか複雑な気分だ。


会いたいと思った人物が、別人なのだから。




「雅治どこにいるかわかる?」


「確か、屋上のほうに行ったはずですよ?いつも通り。」


「そっか。ありがと」




私が屋上に行こうとすると、教室から従兄であり立海テニス部部長の幸村精市が出てきた。




「あ、いた。なまえ!」


「ん?どうしたの、精市。」


「なまえのこと呼んでいる男子がいたから、今からなまえを探しに行こうと思っていたところだよ。」


「え?私?」


「うん。」




「ほら」といって精市は教室の窓側で男子と話している中の1人を指差した。




「あの人、なまえと同じ委員会の人なんでしょ?」


「うん。てか何で知ってるの?」


「フフ。その人に聞いたw」




その笑顔の裏になにかあるでしょ精市・・・。




「相変わらずだよね〜精市は・・・。」


「え?何が?」




精市はキョトンとしていた。


自覚ナシ・・・ですか。


それともわかってやってるんだか。




「ん〜ん。何でもない。じゃ行ってくる〜。」


「・・・あんま仁王に心配かけないよーに。」


「?りょーかい。」




なんでそこで雅治?


精市、なんか知ってるのかな。


あんまり深い事は考えたくないので私はその男子のところに行き、私に用がある男子に話しかけた。


そしたら屋上にきてほしいって言われたので行く事にした。


まぁ、雅治にも会えるしいいんだけどね。
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