テニスの王子様
□やっちゃった♪
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「「「「「「「「・・・は?」」」」」」」
ある日の昼下がり。
なぜ、みんなそろってこんなマヌケな声を出したと思う?
立海テニス部レギュラーとマネージャーの私はいつものごとく屋上で昼食を食べていた。
テニス部のみんなはいつも冷静に試合をし、どうしたら勝てるかなどといったかけひきをあのコートの中で行っている。
そんな冷静な判断が行えるレギュラー陣からこんなマヌケな声が聞けるのはある意味レアなのかもしれない。
この内容を話すのには数分前にさかのぼる必要がある。
『なまえ、屋上に行くぞ。』
『あ、うん!』
立海三強の一人で彼氏の柳蓮二にそう言われ、いつものごとく二人で屋上に向かう。
『そういえば、ともだちの様子はどうなんだ?』
『わかんない、いつも【大丈夫】としか返ってこないんだよね。』
同じマネージャーで丸井くんの彼女であるともだちはここずっと学校を休んでいる。
お見舞いに行こうと思ってはいるんだけど、部活の終わる時間が遅いため、なかなか行けないでいる。
・・・結構心配、大丈夫かな。
『・・・フッ、そんな顔をするな。可愛いだけだぞ。』
『なっ///蓮二!そう言って』
『「からかうのはやめて」・・・と、お前は言う。』
『れ、蓮二ー!』
『ハハ。』
そういう会話をしながら私達は屋上へと足を進めた。