テニスの王子様
□ほっといて!!
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「ふぅ・・・平和っていいね。」
「急にどうしたんだ?」
「いや、なんとなくー。」
「・・・フッ、おかしなやつだ。」
昼休み。
いつもはみんなと屋上でお弁当を食べるんだけど、今日は案の定雨。
だから蓮二と一緒に教室で食べている。
たまにこうして二人で食べるのもいいな。
「雨、やまないね。」
「あぁ、この調子だと部活は中止だな。」
前のともだちの妊娠騒動以降、何事もなく毎日が過ぎて行っている。
これを平和と言わずなんという。
なんて、蓮二に言うとバカにされそうだから言わないけど。
バン!!!
すると、急に教室の扉が乱暴に開かれた。
大きな音が出たもんだから、私と蓮二以外の人は扉に目を向けていた。
なになに?
そんな乱暴に開けちゃいけないでしょ。
一体誰の知り合い?
「なまえーーー!柳くーーーん!!いるーーーー!?」
うわー、私達の知り合いだったー。
扉を乱暴に開けた張本人・・・そう。たった今私が考えてた人物、ともだちだった。