マギ

□共に・・・
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私は練名無しさん。


煌帝国第二皇子、練紅明の正妻です。


結構歳が離れているのに正妻に迎えてくれた紅明様。


そんな私を妹のように接してくれて、タメ口で話すことを許してくれた煌帝国の皆様。


でも、皆様偉い方なのでもちろん敬語使いですよ?


そんな暖かい家族と共に、今は暮らしています。


現在、夫の紅明様はお仕事で他国に行っている。


そんなときは寂しさを紛らわすために、紅炎様のお仕事のお手伝いをしています。


普通こういうことは侍女や眷属の皆様の仕事なんだけど、寂しいと言えば手伝うことを許されている。


ですので、今日は資料の整理&必要な資料探しの仕事です。




「えーと、これはここ・・・。」




なかなか大変。


なんてったって数が多いから。




「あ、必要な資料見つけた・・・。」




頑張って手を伸ばしてみる、けど・・・。




「と、届かない・・・!」




背が小さい・・・わけではない。


資料室の本棚の高さが尋常じゃない。


ジャンプなどして取ろうと試みるが・・・


・・・届かない。




「うう・・・。」




踏み台・・・どこだっけ?


本棚の前でキョロキョロしていると後ろから誰かの手が見えた。


そして、目的の本を取って私に差出した。
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