居場所
□第1夜
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『ふぇええぇ・・・。』
『名無しさん?どうして泣いているのですか?』
『こ、めぇ・・・わかんなくなったぁ・・・。』
『え・・・?』
『私・・・どこに帰っていいのかわかんないのぉ・・・!!』
『・・・名無しさん、こっちに来てください。』
『ん・・・?』
ギュ・・・
『こう、めい・・・?』
『名無しさんの帰る場所はここです。』
『え・・・。』
『煌帝国にきてまだまもない、不安になるのもわかります。でも、これからはここが名無しさんの居場所です。』
『い、ばしょ・・・。』
『はい。不安になれば、また私が今みたいに居場所を作ります。』
『紅明・・・あったかい・・・。』
『私も名無しさんを抱きしめていると暖かいです。』
『このあったかい場所が、私の居場所・・・。』
『はい。』