生きた証・番外編

□愛する
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【知らなかった】

それは言い訳にはならないだろう。


まみ姉は
プライベートを一切明かさない
そんな人だった。


私が…


彼がまみ姉の旦那さんだと
気付いた時には


私は彼を愛していた。
それは彼との逢瀬が
数回目の夜だった。



『彰子…お前には本当のことを
話したい…

薄々は気付いていただろうが…
俺とまみは結婚してる…

それを聞いてお前が離れたいと
思うならば…

それは仕方ないことや思う。

でも…


今の俺には彰子が必要や…』


彼がそう私に言った。
『博さん…黙ってればわからないこと…

それでもあなたは私に
真実を告げた。


ならば…

私も真実を告げなきゃね(笑)


博さん…

たとえあなたが
まみ姉の旦那様でも…



私は

あなたが好きです…』
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