生きた証・番外編
□その後
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店がオープンし
しばらくたったある夜…
まみ姉が私に
『大切なお客様が来たんだけど…
私どうしても席外せんのよ…
彰子さん悪いけど
お願いしていいかな…』
こう告げた。
もちろん!
と答えた私は
そのお客様の席へと向かった。
年輩の少しいかつい男性と
まだ若い男性の二人連れだった。
『はじめまして…彰子と申します。』
私は彼らの席についた。
とりとめもなくでも
笑いの絶えない会話が
しばし続いた。
帰り際に年輩の男性が
『よかったらお食事いかがですか?』
と私に言った。
目線でまみ姉を探したが
見当たらず…
支配人に目配せし
『ちょっと失礼いたします。』
そうお客様に告げ席を立った。