□アルフォンス ミシェル
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「ごんざれす!」

「…」

ごんざれす、ミシェルの抱きつき攻撃をかわす。

「会いたかったですよ」

かわされてもめげないミシェルである。

「こっちは会いたくなかったです。…あれ?」

ごんざれすがミシェルの手もとをみると…

「何?その両手の紙袋とその紙袋の中に入っているプレゼントらしきものは」

「バースデープレゼントですよ」

「…は?」

なんと今日はミシェルの誕生日であるらしい!!!

「知らなかった…いやむしろ知りたくもなかった…ま、いいや、忘れれば」

「ごんざれすから是非祝いの言葉をくれませんか?」

「アンハッピーバースデー」

「メルシー♪」

「いいんかい!」

「え?プレゼントとしてごんざれすの体を頂けるんですか?」

「いってないいってない」

「…そんな…プレゼントとして最高ですよ!」

「へー…あんたのルックスならそこらにいる女からその最高のプレゼントもらえるでしょうに…」

「貴女でなければ意味がない…」

「チ○ルチョコ一個買ってやるからそれで我慢してください」

「いいんですか?!口移しでいただけるとは!!」

「いってないって!」

「ごんざれす…できれば…僕は貴女から形に残るものが欲しいんです」

いきなり荷物を降ろして真剣な目で見てくるミシェル。

黙っていればかっこいいし、以前惚れていたのでちょっとどきっとしてしまう。

「…そんな…だって…プレゼントなんて高いものかえないよ…」

少し顔を赤くして目をそらす。

「いえ、なんでもいいんです。鉛筆でもペンでも…(かわいい…)」

「あ…司書だから…そういうの…プレゼントにいいよね…」

「えぇ。一番安いのでいいんです。貴女からのプレゼントが欲しい…できれば…仕事中も貴女といるように思えるものを…頂ければ…」

『…ミシェルさん…』

「分かりました。じゃあ買うのでそこのお店入りましょう」

ごんざれすがそういってショップを指差す。

「ありがとうございます」

ここで一つのカップルが誕生しかけていた。
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