殿の寝室
□不治の病(惇×操)※
4ページ/6ページ
「それはこちらの台詞だ。何を朝から盛っておる」
「まだ夜だ」
夏侯惇は寝ぼけたような声で答え、右手を谷間へ滑らせた。
「っ!?」
昨夜――正確には数時間前だが――愛しあった場所は、未だ暖かくぬかるんでいる。
夏侯惇は、そこへ指を遠慮なく挿し込み、ゆっくりと掻き混ぜる。
「んっ……ちょっ……」
曹操は身をすくませた。
逃げようと上半身をあげると、夏侯惇の胸が背中を押し潰す。
左腕を回し、肩に口付け、抱きしめる。
「んっ……元譲……」
「欲しくなったか?」
「違、ぅっ!」
敏感な箇所を指で弄られ、曹操は息を詰まらせた。
夏侯惇は笑いながら、首筋を啄む。
「孟徳、いいだろ……」
応えを待たず、夏侯惇は熱を孕んだ雄を曹操の菊壷に埋め込んだ。
「ぁっ!ふぅっ……!」
愛し合い、ぬかるんだそこは、夏侯惇を抵抗なく迎え入れた。
侵入した熱に、曹操は額を敷布にこすりつけ喘いだ。
「はあぁ……最高だ……」
夏侯惇は至福の吐息をこぼし、曹操を両腕で抱きしめる。
ぴったりと肌を合わせ、乱れた髪に鼻を埋め、曹操の香りを深く嗅ぐ。
そして緩やかに腰を揺り動かす。
「はぁ……すごく、いぃ……」
「あぁっ……元譲っ……」
緩やかに押し寄せる快感の波に、曹操はたまらず枕にしがみつく。