殿の寝室
□不治の病(惇×操)※
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「このまま……ずっと繋がって、いたい……」
「やっ……あぁ……」
焦らしにも似た柔らかい攻めに、たまらず曹操の腰が上下に揺れる。
「げん…元譲ぉ……」
蕩ける声に応えるかのように、夏侯惇の雄が膨れ上がる。
やがて、緩やかな律動の速度が上がる。
快感が白い火花となる。
曹操は声なく喘ぎ、目を閉じた……
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「呆れた奴じゃ……」
目を細め、曹操は呟いた。
布団の中で枕を抱きしめ、丸くなって横になり、夏侯惇の背中を見つめる。
窓から朝日が差し込み、明るくなった部屋で、夏侯惇は上機嫌だった。
珍しいことに、着物に袖を通しながら、鼻歌を歌っている。
「そんなに良かったのか?」
「ああ、最高だ」
曹操の呟きに、夏侯惇が笑顔で振り返る。
そして寝台に近づき、曹操の髪を優しく撫でる。
「お前とひとつに繋がったまま、死んでもいいと思った。あのまま溶け合ってしまいたかったほどだ」
「……」
いつになく饒舌で情熱的に語る夏侯惇に、曹操は絶句した。
夏侯惇は笑い、曹操のこめかみに口付ける。