オロチ・ザ・ワールド

□愛しい背中(惇×操) ※
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柔らかで、暖かい微睡みから、目を覚ました。
部屋の明るさに、寝過ごしたかと、あわてて起き上がろうとした。

「ん?……」

腹部に重さを感じ、曹操は布団の中を覗き込む。

腰の辺りに、太く逞しい男の腕があった。
腕の主――夏侯惇は、背後で満足そうに寝息をたてている。

「むぅ……」

曹操は、思わず長いため息をついた。
そして、夏侯惇の腕を、腰から引き剥がそうと手をかけた。

「ん…孟徳…?」

寝起きの擦れた声で、夏侯惇が背中ごしに問う。
そして、曹操を抱き寄せ、その項に口付けた。

「ん…朝からやめい…」

口付けられた項を、曹操は手ではらった。
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