bleach短編
□イチゴ
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「イチゴーイチゴー可愛いイチゴ〜
そんなイチゴにはチューしちゃうぞ!」
「うっせーよ!さっきから人の名前を何回も何回も呼びやがって」
教室のお昼休み、教室で弁当を食べてる時にオレンジ頭が私の机の隣で怒鳴った。
「もう、一護。教室では静かにしないとダメでしょ?」
「てめーが怒鳴らせてるんだろ!黙って食えよ!」
「一護、仮にも私は女の子なんだよ?
いくら私に惚れてるからって自分の事を食べろっていうのは……私は抱くより抱かれるほうじゃない?」
「そういう意味じゃねえよ!変な言い方すんな」
そう言って私の頭をグリグリ撫でる
最近、一護は変わった
学校をサボるのが頻繁になったし、時々すごく変態になる
だから、私は思ったんだ……
一護はきっとものすごい欲求不満なんだろうとね……
「一護、あんたが欲求不満なのはわかってるから」
「はぁーー!?何を言ってるんだお前は俺は欲求不満なんかじゃねぇ」
「だから……」
イチゴを一口かじり一護のネクタイを掴むとそのまま引き寄せて自分の唇を一護の唇に重ねる
「ナッ!」
驚いて離れようとする頭を腕で掴む
驚きで開いた口の隙間から口に入っていたイチゴをいれる
その間も教室からは悲鳴や喚声があふれる
掴んでいたネクタイをパッと離すと一護が後ろによろめいて尻餅をつく
呆然と私を見上げる一護に
「私のキッスはイチゴ味!」
「う、うるせええええ!!!!」
今日一番の一護の怒鳴り声に心を踊らせる私は相当変わってる