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□雨の夜
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『あぁ....今日はやけに静かだな』

傘をさしながら歩いていると、黒いコートが視界に入った。

『臨也ぁぁぁぁぁぁ!!!!』

いつものように自動販売機を投げつけてやろうかと思った。しかし、相手の様子を見ると目を見開いた。

黒いコートはそこらじゅう切り裂かれていて、動く気配はなく、壁に横たわりぐったりとしていた。

『お....おい.....臨也...?』

流石に心配になり相手を優しく揺らし、次第に焦りとともに強く揺らし。

『おい!!臨也!!くそっ...!!』

気づけばすぐさま担ぎ、新羅のもとに走っていた。いつもならヘラヘラ笑って、からかってるやつがこんなにも弱っているなんて思いもしなかった...。

『なんで俺は気づいてやれなかったんだ....?』

唇を噛み締め、新羅のマンションのドアを無理矢理壊す。
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