個展館

□甘いお酒と甘い恋
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「名無しさん〜?そろそろ起きや?
アンナが名無しさんの作った朝ご飯食べたい、って昨日言うてたで?」


ここは鎮目町のとある路地にひっそりと、それでいて存在感たっぷりなバー。
その名前は……Bar HOMRA。


「名無しさん!ほんまに起きんとアンナの方が先起きてまうで!!?」

『んっ、んん……。
出雲、さん……?アンナ……あ、朝ご飯。よし、起きる!』


Bar HOMRAのマスターの草薙出雲が毎朝起こしている相手、名無しさん名無しさんは現在20歳。
少しだけ小柄、くるりとした大きな瞳。腰をゆうに超す長い黒髪。日焼けを知らないかのような真っ白い肌。
そんな彼女は、Bar HOMRAの看板娘であり、そして……
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