番外編

□俺様流レシピ
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『ん、味はこんな物かな』


名無しさんはスプーンに掬った少量のスープを口にしながらそう呟いた。


『あとはデザート作るだけかな。さて、何作ろう…』


「名無しさん」


『景吾?』


デザートを何にするか考えている所に跡部が突然姿を現したので名無しさんは目を丸くしてしまった。


「はかどってんのか?」


『うん、まあね。それより景吾は何でここに?』


「ハッ…お前ドジだから指切ったりキッチンぐちゃぐちゃにしてねぇか心配して見に来てやったんだよ」


『ふふ、とか言って実は一人で居るのが寂しくなって来ちゃったとかだったりして』


「んな訳ねぇだろ馬鹿が」


『景吾君ってば顔真っ赤にしてかぁわいいんだから』


「名無しさんてめぇ…」


顔を真っ赤にしながら自分を睨み付ける跡部に名無しさんは可笑しそうに笑いながらもごめんごめんと謝った。


『あっ、ねえ景吾』


「なんだよ」


『良かったら味見してくれないかな』


「毒味の間違いじゃねぇだろうな」


『失礼なんですけど』 
 

「俺様をからかいやがった罰だ」 


『はいはい。すみませんでしたね』


「謝罪に心が籠もってねぇ」


『もういいでしょ?それよりはい、あーん』


「あーん?」


自身の顔の前に差し出されたスプーンを跡部は首を傾げながら見つめた。


「…なんだよ」


『だから味見して欲しいんだってば!はい、あーん』


「おっ…お前俺様に何恥ずかしい事させようとしてんだよっ…」


『もうっ、つべこべ言ってないでさっさと味見してよね?』


名無しさんは跡部の口にスプーンを入れ跡部は顔を赤く染めながらそれを飲み込んだ。


『どうかな』


「…旨いじゃねぇの」


『本当?ふふ、良かった』 


そう満足そうに微笑んだ後自分に背を向ける名無しさんを跡部は後ろから抱き締めた。


『景吾…抱き締めてたら続き出来ないんだけど』


「名無しさん」


『ん?』


「俺様も実は料理得意なんだぜ?」


『えっ、そうだったの?』


「ああ。…お前の事料理すんのはだけどな」


跡部はにやりと口端を上げながら名無しさんのうなじに唇を寄せた後上下に舌を這わせた。


『ンッ…ちょ…景吾っ』


「俺様がお前のレシピを特別に教えてやるよ。まずこうしてうなじを何回か舐めてやった後お次はここを少し強めに揉んでやる」


跡部は名無しさんの服の中に手を滑り込ませ下着をずらし少し強めに胸を揉みながら立ってしまっている頂を弄り始める。


『あっ…や…』


「ここを充分に弄ってやった後今度はここを丁寧に弄って…」


胸を弄っていた手をそのまま下にずらしていき茂みを掻き分けながら跡部は敏感な突起をグリグリと弄りながら言葉を続けた。


「段々と甘い蜜が溢れ出てきやがるからそれが溢れ出してこねぇようにこうしてやりましょう」


床にしゃがみ込んだ跡部は名無しさんの脚にキスを落としながらそこに顔を埋め丁寧に舐め始める。



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