deep sleep
□泣き顔が好き
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『皆おはよう!待たせてごめんね』
「ぜんっぜん大丈夫だC!」
「芥川さんの言う通りです。名無しさん先輩に待たされるなら本望ですし」
「よお名無しさん。今日も激かわだな」
「どうしたんです宍戸さん。純なあなたがそんな事言うなんて」
「ウ…ス」
『ふふ、皆朝から元気だね』
名無しさんがメンバー達と笑い合っていると頭をぽんと叩かれ上を見ると忍足がにこりと微笑み掛けてきた。
「誕生日おめでとさん名無しさん」
『ありがとう侑士!』
「これ俺からのプレゼントや。受け取ってくれるか?」
『勿論だよ!本当に嬉しい』
「ほうかほうか。そない喜んで貰えるとあげた甲斐あったわ」
「てめぇらな…」
存在をすっかり忘れられている跡部は青筋を立てながらメンバー達をじろりと睨み付けた。
「俺様に挨拶はねぇのかよ。それに忍足…名無しさんにちょっかい出すなと何回言わせるつもりだ」
「あ〜…はよ」
「おはようございます」
「おはようさん跡部。せやなぁ…あと何回言わせたろかな」
「おい…何なんだよ名無しさんと俺様とのその態度の差は。とりあえずそこの変態はあと一回言えばきっちりと覚えられるようにしてやるから覚えとけ」
『ま…まあまあ。ね、皆今日はわざわざ私の為に本当にありがとう』
名無しさんが跡部とメンバー達にそう言いながらにこりと微笑むとメンバー達は顔をぽっと赤く染めた後にっと微笑み返した。
「名無しさんの為ならわざわざでも来るC」
「そうだぜ名無しさん!今日はお前誕生日だしたっぷり楽しもうな」
『そうだねがっ君』
「んじゃ行くか!」
『わっ…待ってよ!』
「ああっ向日狡いC!名無しさん、俺とも手ぇ繋いでよ」
「てめぇら待ちやがれ!誰の許可得てそいつの手握ってやがるっ」
向日と芥川の間に挟まれ両方から手を握られ引っ張られていく名無しさんを跡部は眉間に皺を寄らせながら追い掛けていってしまった。
「芥川さんと向日さんいいなぁ。あれは可愛い系男子の特権ですよね」
「せやな。けど俺かて可愛い系男子に入る筈やのに何で名無しさんはいつも手ぇ握らせてくれへんのやろ」
「忍足さんは可愛い系じゃなくて変態系に入ってるからじゃないですか?」
「よく言ったな日吉。俺もそう思うぜ」
「自分…も…そう思い…ます」
「おいおい樺地までなんやねん。等々お前までこいつらに汚染させられてもたのか」
「忍…足さんの…変態菌…を…汚染させられ…る…よりは…まし…だと自分は思い…ます」
「「「プッ…樺地にそこまで言われるなんて…」」」
「やかましいわ!」
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