彼女の愛で方

□Lesson17
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「うっ…あ…すげっ…お前ん中めちゃくちゃうねってるぜい」


『やっ…ああ…!』


丸井は下から名無しを突き上げながら名無しの頬をペロリと舐め上げたあと深いキスを落とし熱っぽい視線で名無しを見据えた。


「お前…一度でもヤったらまずい女みてえだったんだな」


『ひゃうっ…んんっ…』


「何だよその顔とこの体は。やらし過ぎて何回もヤりたくなっちまうじゃねえかよい」


『あ…ぶ…ん太…ブン太ぁ』


「おまけに可愛いときたら何が何でもお前の事欲しくなっちまったぜい名無し」


ゴム越しではない直のその温かくぬめった感覚に丸井は我慢が出来なくなってしまい更に腰を激しく動かし欲望を吐き出す前に名無しの中から熱の冷めない塊を抜き頬を紅潮させる名無しの前で数回自身を擦りその顔に今度こそ欲望を吐き出した。

 
『…』


「名無し」


『…』


「名無し、おい返事しろよい」


『…何でしょうか』


「そんなに怒んなよい。何回もヤッちまった事怒ってんのか?それとも顔に出した事怒ってんのか?それは俺が悪いんじゃなくてお前がエロ過ぎんのがまず…」


『も…もうそれ以上言わないで下さい!』


お風呂から上がった二人は最初に待ち合わせていた自販機の前のソファに湯冷ましとして座っていたが悪びれる様子のない丸井に名無しは苛立ちを覚えていた。


「なあ謝るからそんなに怒んなって」


『おっ…怒るに決まってるじゃないですか。大体好きでも何でもない相手にああいう事するのどうかと思いますっ』


「俺はお前の事好きだぜい?ていうか可愛いなとは思ってたけどよいさっきので益々好きになっちまった。なあ名無し。不二じゃなくて俺と付き合えよい」


『ななっ…何言ってるんですか!そういう冗談はよして下さい』


「冗談なんかじゃねえよ」


『え』


名無しが今まで背けていた顔を丸井に向けると丸井に唇を奪われてしまい名無しは目を見張りながら真剣な眼差しで自分を見据える丸井を見つめた。


「俺、マジでお前に嵌まっちまったみてえだ。本気で名無しの事好きになっちまったんだよい」


『あ…あの…』


「お前の事狙ってる奴らが他にも大勢いる事は知ってる。けど俺は負ける気ねえから」


『ブン太…』


「絶対お前の事惚れさせてみせる。俺の天才的妙技見せてやるぜい」


『て…天才的妙技って』


名無しが唖然としながら丸井を見据えていると丸井はいつも通りの人懐っこい笑みを浮かべソファから立ち上がった。


「さ〜てと。まだ戻りたくねえけどそろそろ戻んなきゃ真田に怒られちまうし行くか名無し」


『う…うん』


「あ」


『え?』


「…謎は解けたぜい名無し」


『な…何の事でしょうか』


「ほら、ここに書いてある。“この浴場は混浴となっており男湯と女湯が繋がってます”ってよい」


『ぶ…ブン太!!』


へらりと笑い頭をかきながら悪びれなく謝る丸井に名無しは珍しく顔を真っ赤にしながらそう怒鳴り付けた。








 
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