番外編

□初めてのキモチ
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『あれ?どうかしたの清純君』

「ええ?!なっ…何でもないよ。これはほら生理現象だし気にしなくて大丈夫っ」

『生理現象?』

「あ…ちがっ…ああ!そういえば名無しさんちゃん」

『な…なに?』

「さ…最近青学はどう?合宿の成果とか出てる?」

『う、うん。出てるよ。また皆強くなったと思う。山吹中はどう?』

「う〜ん、こっちはぼちぼちかな。ねえ、名無しさんちゃん1度山吹に応援に来てよ。そしたら俺もっと頑張れちゃうんだけどなぁ」

『応援かぁ…あ、山吹だから仁と壇君もいるし応援しに行ってみようかな』

“仁”だって?
ちょっと名無しさんちゃん。
何で俺は清純君なのに亜久津の事は仁って呼び付けにしてるの?
ていうかそれじゃ応援に来るのは亜久津と壇君に会いたいが為に来るようなもので俺ってオマケ的存在じゃない。
面白くないなそれは。 
流石の俺だって怒るよ。
俺は腹立だしさを感じながら隣で呑気にもココアを飲む名無しさんちゃんに視線を向けたけどその瞬間いい事を思い付いてしまいにっこりと笑みを浮かべた。

「名無しさんちゃん」

『なにかな?』

「あのさ、そろそろ紅茶飲みたくない?」

『…飲みたいかも』

「でしょでしょ?じゃあ今飲ませてあげるからね」

『飲ませるって…え、清純く…』

俺は紅茶を少しだけ口に含みそれに驚いている名無しさんちゃんの頭に腕を回し顔を引き寄せキスを落としながら紅茶を名無しさんちゃんの咥内に流し込んだ。

『ケホッ…!あ…清純くっ…』

「え、なになに〜?もっと欲しいの?しょうがないなぁ名無しさんちゃんは」

『ちがっ…んん!』

もう1度名無しさんちゃんの咥内に紅茶を流し込んだ俺は上手く飲み込めなかったのか名無しさんちゃんの口元から流れてしまっている紅茶を舐め取ってあげたあと息を乱しながら俺を見つめる名無しさんちゃんを見た瞬間ドキリとしてしまった。
ああ、まずいよその顔は。
君本当に可愛過ぎ。
今すぐ食べちゃいたい位だよ。
俺が君の事好きだって知っててわざとやってるのかなそれ。
俺はとうとう我慢の限界がきてしまい、名無しさんちゃんのあの柔らかい弾力を再び堪能しようと制服の中に手を滑り込ませようとしたけどタイミング悪く携帯の着信音が鳴り響いた。






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