deep sleep

□俺恋模様
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『ちょっと千石君』


「ん?なに名無しさんちゃん」


『暑苦しいから少し離れてくれないかな』


「暑苦しいって酷くない?!」


図書室で相変わらず大好きな本を呼んでいる名無しさんちゃんの真横に腰を下ろし体を寄せながら本を覗き込んでいると名無しさんちゃんが溜め息を吐きながら俺を見つめそう告げてきたので俺は少しおどけながらそう返事を返した。


『酷くないよ。毎日毎日ベタベタくっつかれる私の身にもなってよ』


「だって俺は名無しさんちゃんが大好きなんだから仕方ないでしょ?」


『どういう理屈なのよそれ』


「理屈も何もないよ。俺はただ名無しさんちゃんが好きなだけなんだからさ」


俺がにこりと微笑みながら名無しさんちゃんにそう告げると名無しさんちゃんは少しだけ頬を赤くしてそっぽを向いてしまった。


ん〜、いいねその反応
清純心をくすぐられるよ


「ねえ名無しさんちゃん」


『な…なに?』


「キスしよう?」


『だっ…駄目!ここ図書室なんだから誰かに見られたら…』


「見られたっていいよ。その方が俺が名無しさんちゃんの物で名無しさんちゃんは俺の物だって見せつけられるし一石二鳥じゃん」


『千石くっ…』


照れる名無しさんちゃんの頭を引き寄せ俺は名無しさんちゃんの柔らかい唇にキスを落とした。


『んっ…駄目だったら…』


ヤバい…
何その顔
凄くエッチな顔しちゃってさ


「駄目じゃないでしょ?もっとして欲しいって顔に書いてあるけど」


『ばかっ…!』


「それじゃあ今度はもっと大人なキスしてみようか」


俺はにっと名無しさんちゃんに微笑み掛けた後もう一度唇にキスを落としそのまま名無しさんちゃんの唇をゆっくりと舐めていき閉じられている口を俺の舌でこじ開け名無しさんちゃんの舌を絡めとった。


『ふぁっ…ンッ…』


「ハァッ…名無しさんちゃん…」


このまましちゃってもいいよね?
俺マジでもう限界


そんな事を思いながら俺はゆっくりと名無しさんちゃんのYシャツのボタンを外していきその隙間から手を差し入れた。


『千石君っ、これ以上は…』


「なんで?名無しさんちゃんも気持ちいい事したいでしょ?」


『駄目だったらっ…』


名無しさんちゃんの制止も聞かず俺がゆっくりと胸元にキスを落とそうとした所で思い切り名無しさんちゃんに頭をグイッと押され俺ははっとしながら恐る恐る名無しさんちゃんの顔を見上げた。


「あ…あの…名無しさんちゃん?」


『千石君の馬鹿!嫌だって言ってるじゃない!!もう知らないっ』


名無しさんちゃんは怒りながら服を整え鞄に本を終うと椅子から立ち上がり図書室から出ていってしまった。


「ま…待ってよ名無しさんちゃん!俺が悪かったから怒らないでよ!!」


俺も慌てて椅子から立ち上がり図書室から出て名無しさんちゃんの後を追っていった。



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